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    • 2017.02.20 Monday
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    横溝正史 「獄門島」

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      超有名な作品。
      でも金田一シリーズを実際に読んだことのある人は意外と少ないかも。
      私は「犬神家の一族」を映画で観たことはあったけど。

      これは「トリックが凄い!」という評判を聞いて読んでみようかなと買いました。
      実際読むと、確かに面白いトリックだけど、それより映像的な美しさがいい。
      雪月花の3人が殺される様子は、まるで芝居のよう。

      時代もいいなあ。
      戦争が終わったばかりで人々がみんな貧しく、苦しさを抱えていた時代。
      京極夏彦の『魍魎の匣』なんかも同じ時代ですね。
      これぞ昭和、っていう雰囲気です。
      呪いとか、祟とか、そういうものに怯えていた古い時代ならではの物語的な良さ。

      トリックや、映像美、文章美もよいのですが、
      金田一耕助シリーズといえばやはり動機が凄いと思います。
      この犯人が凶行に及んだ動機を読んでうわぁぁぁぁ!ってなりました。
      最近の推理小説は動機に関してあまり突っ込まないことが多いのですが
      (ミステリ小説がエンタメ的なものに推移していることもあり)
      これは動機を聞いて、なんか納得してしまいます。
      ありがちな殺人の動機でなく、物語としての殺人の動機なので、そこが意外で面白い。

      犬神家の一族も映画で観たけど、本も読んでみようかな。
       

      米原万里 「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

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        かなりの期間でkindleにてベストセラーにランクインしていたので気になって買いました。
        タイトルの「真っ赤な」が二重の意味になっていることに今気づきました。
        なるほど、アカだったのか。
        でも、amazonレビューにもある通り、学友アーニャの話がこの本の主題ではないと思う。
        終章の、「白い都のヤスミンカ」に書かれていることこそが、作者米原さんの訴えたいことのはず。

        9歳から14歳まで(1959年から1964年まで?)ロシアのソビエト大使館附属学校に通っていた著者の実話。
        学友のリッツァ、アーニャ、ヤスミンカについて、それぞれ語られる。
        著者がロシアを離れ、3人の学友が辿ったそれぞれの道が、今の日本に暮らしている自分からすれば
        非常に現実味がないような感じを覚える衝撃的なノンフィクションだった。

        「マリ、レーニンって、ずいぶんいい暮らしをしてたのね」
        学生への啓蒙として見せられるドキュメンタリーを見た時のリッツァの視点は非常に鋭い。

        リッツァの話は当時のソビエト社会の明暗、歴史を分かりやすく書いているため(当然ながら、物凄い知識量)
        今まで自分が読んできた本のドキュメンタリーものの中でも非常に面白い部類の本だと結構満足だった。
        ただ、次のアーニャの章を読んで、政治について、社会について、国について考えこまずにはいられなかった。

        父親がルーマニア政権の幹部であり、特権階級として自由に暮らすアーニャ。
        チャウシェスクが処刑されても、覆ることのない支配。
        愛国心を捨て、亡命するような形でイギリス人と結婚しても、自己を正当化出来るアーニャ。

        もちろん日本の政治だってけっこう腐敗していると思う。
        でもロシアやルーマニアほどではない。
        しかし、そういう社会がいつか訪れておかしくないのだと思うと、怖い。

        ヤスミンカの章で、ヤスミンカがいい人過ぎて読んでいる間辛い。
        人種や宗教が違うだけで、優しい人にここまで辛く当たってしまうようになるのか……

        セルビア問題についても、クロアチア人とセルビア人との対立であるのに、
        強制収容所も集団レイプも両陣営で行われたのに、
        一方的に『セルビア=悪人側』というイメージが何故できてしまったかという裏も解説される。

        これを読むと、自分が今までいかに海外の歴史的な事情に無関心であったか、反省させられる。
        特に社会主義国家についての知識が自分に不足していたので、
        もっと歴史について色々勉強したいなと考えなおさせられた本です。
         

        トーベ・ヤンソン 「ムーミン谷の仲間たち」

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          先週http://rinreki.jugem.jp/?eid=94に続いて、今週もムーミンシリーズです。
          これは短編シリーズ。
          絵は後期のもので、楽しいムーミン一家などの時よりも線が荒くて、
          スケッチでざっと描いた、という感じ。
          子供の時はこの絵が好きじゃなくて、だからこの本が好きじゃなかったけれど、
          でも話は非常に癖があって、忘れられないような話ばかりが収録されていました。
          おとなになって、こうやって読み返して、
          うん、このシリーズは本当に深いなあと思います。
          思わせぶりに深さを伺わせるのでなく、本当に深いのです。

          たとえばスナフキン。
          谷の生活を抜けだして、友達を置いて一人で旅立ってしまう。
          でもムーミントロールは、スナフキンがいなくなるのを誰よりも寂しく思いながら、
          こう言っているのです。

          「もちろんきみは、自由でなくちゃね。
          きみがここをでていくのは、とうぜんですよ。
          きみがときときただひとりになりたいという気持ちは、ぼく、よくわかるんだ」

          この思いやりは、今の大人子供にできるでしょうかと、ふと疑問に思います。
          友達なら、メールに返信したり、メッセージを読むのは当たり前、と
          依存した生き方になりすぎていないでしょうか。

          よくばりスニフがだいじな犬を手放すお話も、子供の時に非常に記憶に残りました。
          今でもいい話だと思います。
          大切なものだから大事にできるし、大事にできるから大切なもの。

          前回話したムーミンパパがニョロニョロについていく話も入っています。
          これは本当に、すごい話だと今でも思います。
          大人が子供のようなことを考えて冒険する。
          平和な谷に、不自由なく暮らしているはずのムーミンパパの、鬱屈した思い。
          ニョロニョロの生態。
          ムーミンパパとムーミンママが、離れていてもつながっていること。
          冒険の末に、家庭へ帰るということ……。

          パパが一番大事なのは、自分の分身である息子ではなく、理解者である妻。
          その理由が、その気持が示されています。
          超えられない壁、というものを子供の時に感じました。
          今読むと、この夫婦本当にいいなあと思うのですが……

          ちょっと子供向けでないからこそ、子供が読んでも大人が読んでも面白い本だと思います。

          トーベ・ヤンソン 「ムーミンパパの思い出」

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            特に高校生や大学に入ったばかりの頃を思い出すと、
            「あー、本当に自分は大人になれなかったなぁ……」と暗い気持ちになります。
            でも、その時は非常に、大人になりたくない!って、思っていた時期でもありました。
            今の私が変わってしまったのは確かですが、それでもこの私は、現在の自分が結構好きです。

            大人になりたくない、という気持ちは多分、私が昔から読んできた本にかなり由来していると思います。
            ただのピーターパンシンドロームが原因ではないと思いたい。
            そして昔の私が願ったように、狭い思考を持った大人にはなっていないと信じたい。

            様々な児童文学で、大人の不自由さ、一方的さが語られています。
            「星の王子さま」「モモ」「長くつ下のピッピ」
            今ぱっと思い出せるのはこんな感じですが、でも
            『子供であること、大人になること』は切っても切れない永遠のテーマだと思います。
             

            世にも名高いムーミンシリーズ。
            スナフキンなんかは凄く人気の高いキャラです。
            ムーミングッズを集めている人に聞くと、みんな好きなキャラは「スナフキン」
            私自身、生き方はなんとなくスナフキンに似ている……<いや、それはただのぼっちだ!>

            ……今天の声が聞こえました。はい、似ていなかったようです。
            私にはムーミンの登場人物でとくに「これが好き」というキャラクターは居ません。
            なぜならみんな、深い考えを持っているからです。そして、お互いの考えを尊重している。
            全員が、とてもいいキャラクターだと思います。

            この本の主人公はムーミントロールでなく、その父、ムーミンパパ。
            空想家でありながら冒険家。彼の波瀾万丈の人生が綴られます。
            発明家で最初の友人ヘンドリクセン、スナフキンの父、スニフの父。
            彼らとの冒険は海を越え、世界を巡ります。

            ハリーポッターやオリバー・ツイストなど、多くの児童文学で『孤児』というものは主人公になりますが、
            主人公の父が孤児、というのは、かなり他の児童文学と違っていると思います。

            普通のお話なら、孤児の少年は苦労の末、幸せな家庭を得ることができました、
            めでたしめでたし。で終わるのでしょうが、
            驚くべきことに、この話はシリーズ物で、いくつかの作品を読むと、
            ムーミンパパは最愛の伴侶を得ても、癒せない寂しさを抱えていることが分かります。

            年を重ね、家庭を持つことになっても、彼は一人でふらりと船に飛び乗って、
            ニョロニョロに憧れて(妻子がいるのにもかかわらず)彼らの住む島へ旅だったりします。

            子供の心を保つ、というのはかなり難しいことなのだと思います。
            だからこそ、ムーミンパパが思い出の記を書く切っ掛けになった海泡石の電車が、
            ムーミンパパが自分というものを保ち続けていることの、勲章だと思うのです。

            子供時代に読んで、また今読み返したくなって、kindleで出てたので買ってみました。
            ムーミンパパから、こんなひとことがありました。

            「あなたが、ほんとうに、わたしの思い出の記を読んでくださるのなら、
            はじめからくりかえし読みかえすことを、おすすめします」

            これは、子供が読んでも面白い本、というべき大人の本です。

            鈴木央 「七つの大罪」

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              たまには漫画も紹介します。
              言うほど「たまに」ではありません。ネタが尽きると自然漫画の紹介になります。

              twitterで「この漫画に出てくる女の子がかわいい」と勧められて読みました。
              ハマりました。
              女の子がかわいいだけじゃなく、とにかく書き込みが凄い!
              ファンタジー漫画と聞くと王道ですが、ここまで丁寧に描かれたファンタジーモノで、
              週刊連載だった漫画は絶対これが初めてだと思います。

              鎧とか、町並みとか、キャラクターの服装とか、そういったものがとことん凝ってて、
              作者の鈴木央先生の画力と筆の早さは読んでて眩しくなります。

              ジャンプからサンデーに移り、そしてチャンピオン、マガジン……
              サンデーに居た頃に『ジャンプ出身作家』という話は聞いていたので、
              色眼鏡で見てしまっていた。
              「どうせジャンプ戻りたいんでしょ……」みたいな……(先生に超失礼)
              漫画を読んで、全く意見が変わりました。
              才能があるから、4大少年誌制覇できたのです……!

              主人公は勇者、ヒロインは王女様。
              王道一本をこれ以上ないほど真っ直ぐに進んでくれる。
              主人公の仲間に妖精、不死者、巨人、イケメンも加わり、ペットも一匹。
              バトル漫画でありながら少女漫画みたいな恋愛色もあり、
              笑いあり、少年誌にお約束のサービスシーンもあり、
              しかもなんだか歴史チックな部分もあるので、万人におすすめできる漫画だと思います。


              15分で描いたらくがきゴウセル。
              私の絵の酷さは置いておいて、女子人気が期待できそうなキャラです。
              あ、でもちびっこな団長が時折見せる男気、めっちゃ格好良いです。
              エリザベスが囚われた時、カップが落ちる間にグリアモールと闘うシーン、
              本当に痺れました。
              だんちょかっこいいよぅ。
               
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              吉田直 「トリニティ・ブラッド」きたぁぁぁぁ!(大歓喜)

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                吉田直さんの遺作「トリニティ・ブラッド」シリーズがkindleで登場します!
                kindle化リクエストを度々送っていた甲斐がありました。(;_;)感動。

                店頭で九条キヨ版トリブラの新刊が3月に既に出ていたことを知り、
                「吉田先生の方はまだkindle出ないのかなー」とamazonを見てた先の驚きでした。

                シリーズものを書いていたとしても、作者が亡くなればそこで終わり。
                売れる見込みは少なくなり、増刷がかけられなくなる。
                吉田先生は若くして亡くなられたので、一読者としては、残されたご家族に思いを馳せずにはいられません。
                ご家族に少しでもお金が入って欲しい。
                先生がとてもおもしろい本を書いてくれたのですから。
                本というものは人の記憶に残ってこそ価値があるのに。
                手に入れる機会がなくなれば他の人に勧めることも出来ません。

                残念ながら、私の本棚にはあまり本を収納するスペースがありません。
                一度読んだ本は、読んでない本のために場所を譲らざるを得なくなります。
                文庫本も結構汚れるし。
                で、売ったり捨てたりあげたりするわけですが、これは私の本意ではなく、
                誰にも私の読書趣味を知られることがなければずっと手元に置いておきたい。

                いろいろな意味で、kindle化は素晴らしい出来事でした。
                しかし、今年の7月で吉田直さんが亡くなられてから10年が過ぎようとしています。
                時の経過を感じずにはいられませんが、10年かけても、
                トリブラほど素晴らしいラノベをほかに、私には見つけられませんでした。

                SF、ファンタジー、伝奇、歴史小説、ミステリー、
                色々なジャンルをぐるっと内包した世界がトリブラの素晴らしいところで、
                アベルの悲劇、エステルの気高さ、一癖も二癖もある登場人物達、
                かれらがたどり着くはずだった物語の終わりを読めないのが、本当に残念で仕方ない。
                九条キヨ版の漫画も持ってますが、でも小説の方も手元に置きたい。

                5月25日になったら買って、ふたたびあの世界に戻りたいと思います。

                ーーー汝目をそらすことなかれ

                森博嗣 「創るセンス 工作の思考」

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                  森さんの出版した中で似たような著書「工作少年の日々」を持ってるのにこれを買いました。
                  何故紹介するかというと、この本を読んで、昔の工作体験を沢山思い出したから。
                  楽しい日々ではなく、思い返すと予想以上に苦い思い出です。

                  小学生の時、父親が毎月「子供の科学」という雑誌を定期購読していました。
                  相対性理論をできるだけ分かりやすく説明を試みている記事、
                  重力エレベーターは可能か、アスパルテームは何故カロリーオフなのか、
                  溶岩に近づいて撮った写真、ロシアで鉱石採掘ツアー、等々。
                  たのに……文章の記述に騙されました。
                  で、工作の設計図を書いた記事があり、とある設計図に私は魅せられました。
                  ペンギン型の、卓上掃除機です。
                  机の上がなんだかんだで消しゴムの屑で散らかってしまう私には夢の様なアイテム。
                  しかもペンギン型(といってもクリアパーツで目玉などを付けるだけですが)
                  衝撃はフォルムだけでなく、モーターを使って掃除機が作れる、ということでした。

                  扇風機がモーターで動くことは知っている。
                  つまり、風を吹かせることは知っていますが、風を取り込む、つまり吸い込むということも、
                  モーターで出来ることは知らなかった。
                  いや、メカニズムが理解できないので、理解するために作ってみたかった。
                  ですが、必要な部品を揃えるだけで大変な労力。
                  作りたい、作りたい、と思いながら、親に相談もあまりせず、諦めてしまいました。
                   

                  「自分の好みのものを探す。
                  自作すれば、好みにずばり一致したものが作れるが、
                  商品から選ぶ場合には、好みに最も近いものになる。
                  知らず知らずのうちに、求めているものずばりではなく、近いもので満足するしかなくなっている」

                  この文は小学生の時に私がぶつかった壁について、的確に表しているものだと思います。
                  設計図では寸法が決まっているから、プラスチックのカップの内径、高さを測って注文しなくてはならない。
                  そういった壁でした。
                  設計図通りに、という思い込みが、作りたい気持ちを下げてしまった。
                  本当は、紙コップでも良かったのかもしれない。
                  でも、簡単に諦めてしまうのが今の時代の私達の欠点……
                  代替の効く材料はいっぱいあったかも。
                  ただの製品を作るのではなく、色々妥協して、それでも目的に近づく、というのが真の工作なのだと思います。
                  作ったらあまり使わない(笑)それが正しいかも。

                  答えでなく、プロセスを考えること、
                  現実通りにいかないこと、妥協すること、認識を改めること、求めるレヴェル。
                  考えさせられる本でした。

                  「やりかけの工作は、工作室に山積している。
                  しかし、そういうときでも、どんな風に勧めるのか、という手順を探すことでは同じかもしれない。
                  ものを作るとは、常に何かを探す行為だと言っても良い。
                  もっと良い工夫はないか、もっと適した作り方はないか、最適の材料はどれか、
                  これを解決するアイディアはないか、と……」

                   
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                  別冊日経サイエンス 「時間とは何か?」

                  0
                    この前、小林泰三さんの「酔歩する男」を読み、レビューしました。
                    http://rinreki.jugem.jp/?eid=80

                    で、この小説は非常にSF設定が緻密で、引用されている理論がかなり具体的なので、興味を持って調べることに。
                    それで、この本を紹介するわけですが、2011年の本なので古く、中古でしか買えないようだし、今後増刷はされないと思います。
                    でも似たような本は、読みたい時、買いたい時にamazonで検索すれば新しく出版されたばかりの本が出てくると思います。

                    なぜこんな、今では買いにくい本をレビューするかというと、
                    私が買った時に、書いてある理論が難しくて、理解できなかったため。

                    理解できないのは、私の国語力が他人より劣っているためとは思えません。
                    本を読むのが挫折した時は、恐らく想像力が乏しいのだろうと、残念に思いました。
                    (物理学者って、想像力豊か過ぎる人たちだと思います)

                    ただし、「酔歩する男」を読んで、小林泰三さんが想像する、時間が存在しなくなる世界というものを見せつけられて、
                    その衝撃的な世界に魅せられました。
                     

                    本ではchapter2の宇宙と時間「宇宙の時間が終わる時」が私の興味に合致するところだったので、そこについて書きます。
                    原題は「Could Time End?(SCIENTIFIC AMERICAN september 2010)」
                    以下リンクで時間の終わりに関するパラドックスについて著者のマッサーさんが語るのを聞けます。
                    http://www.scientificamerican.com/podcast/episode/could-time-end-10-09-21/

                    で、この本で私がわかったのは、やはり、現代の物理学は時間が経過することを前提にしているということ。
                    なぜなら、その前提がなくなるとすれば、物質がブラックホールの中心に到達した時や、宇宙が一点に潰れるビッグクランチが起きた時。
                    その特異点を作るのは、物理的に不可能だそうで……

                    で、ビッグクランチも、今流行りの暗黒エネルギーを考慮すると、あまりよい理論とは言えないそうで。
                    ほかに、ビッグウィンパー、ビッグリップ、ビッグフリーズ、ビッグブレーク、ビッグラーチなどの理論が載ってました。

                    時間の終焉というパラドックスを越えるために。
                    時間の死は一瞬で起こるのではなく、段階を踏んで起きると考えられていること。
                    ・時間の方向がなくなる
                    ・時間の長さがなくなる
                    ・時間と空間の区別がなくなる
                    ・宇宙の幾何的構造が崩れる
                    これらが順番に、あるいは同時に、起こりうる。

                    「私達の宇宙は本当は2次元なのだが、そこに現れている規則性が3次元に見せている。目に見える宇宙は、2次元ホログラムが映し出す3次元像のようなものだ。
                    ブラックホールの近くでは、宇宙は次第にカオス的になり、物事がどこかで、どのタイミングで起きるかがあいまいになる。
                    最終的に、宇宙の3次元像は全て崩壊し、極度に複雑化した2次元系のみが残る」

                    なるほど、2次元が至高なのは宇宙の法則だったかー。
                    やっぱり、私の頭ではもう殆どイミフですが、出てくる言葉が格好いいです。

                    「あなたがブラックホールに落ちると、あなたの腕時計が示す時刻はブラックホールの中心までの距離によって決まる。だがその距離は溶けつつある空間次元の中で定義されているので、空間次元の崩壊とともに、時計の針は滅茶苦茶に回転を始め、それが特定の時間に起きているとか、物体が特定の場所にあるといったことを言うのは不可能になる」

                    宇宙は不思議の国。
                    時間は時計を持った白ウサギが、どこか別宇宙へ持って行ってしまうものなのかも。
                    私達の時間は既に崩壊していて、
                    因果のない世界で時間が存在している夢を見ているだけなのかもしれません。

                    ……ちょっとかっこいいこと書こうとしてあまり格好良くなっていない文ですね。
                    国語力もないな、自分。

                    下園壮太 「自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術」

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                      最近対人関係によるストレスというものに直面するようになりました。
                      めんどくさい人とはあまり、関わらないようにしている自分ですが、世の中それを貫くのは難しい。
                      特に仕事。

                      それで、似たような悩みを抱えている人からこの本をおすすめされたので、読んでみて面白かったのでレビュー。
                       

                      深く考えず、結構さらりと読むべきだと思う本。
                      なぜなら仕事を休むとか、そうした方がいいことは本を読むみんな、分かっていることだから。
                      現実は休むためにかけるメール1通だけで、めんどくさいので……
                      でも、本が言うのは、無理を貯めこんでいくことがとりあえず一番簡単なことで、
                      しかしやがて無理が祟り、厄介ごとになるということ。

                      2種類の心の強さ、「子供の心の強さ」「大人の心の強さ」はなるほどと思った。
                      前者は、報われる時を期待して、一人で頑張る的な強さ(私なりの端的な拡大解釈)
                      後者は、努力しても報われない時も続けられる強さ。
                      子供の時は前者の強さが推奨されるけれども、大人はそれだけでは折れる問題がある。

                      意外なことに、従来のうつだけでなく、新型うつに関しても書かれており、納得する記述があった。
                      新型うつって、ただの性格が悪い人を病気に置き換えただけ、と思われがちだけれど、
                      うつの人にも、色々と自分で病気を治そうとする努力をして、
                      間違った方向に向かってしまう人もいるのだと、考えなおした。
                      私は医者ではないので、診断はできない。でも「この人は性格が悪い」と思うより「この人は病気かもしれない」
                      そう思うことで、きついことをされても、穏やかになれると想う。

                      私が言いたいのは、人間関係というものは白黒はっきりできないものがある、ということ。
                      そのために、感じるストレスにどう対処するか。
                      本書で勧められたのは、いやなことをされて怒りを覚えた時は、まずその場から離れること。
                      確かに、それに尽きるよね。

                      季刊エス4月号

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                        今月の特集が猫特集ということで、表紙が猫だらけ!
                        どんな講座が載ってるのかな^^と思い手にとったら、
                        久米田先生の作品「せっかち伯爵と時間どろぼう」が特集6ページ!
                        もちろん先生のインタビューもあり、即効で買いました。
                        (最近twitterあまりやってないから情報不足だったわ……)

                        個人的に、せかどろは絶望のときよりも、よりマイナー向けにシフトチェンジしたと思っているので、
                        久米田先生のその大胆な挑戦ぶりは素直に凄いと思います。
                        絶望よりもアニメ化とかしにくいネタばかり……
                        先々週、先週の北朝鮮ネタとか、時事ネタは減ったのに、攻めてました。

                        ……でもシモネタは減ってくれると嬉しいです。
                        南国の時ならまだ、ですが、いまの絵柄でシモネタってあまり、うん……
                        多分ネット界隈で久米田先生のお尻が簡単に見れるせいで、壊れちゃったのかも。
                        (今作者名だけで検索したら尻画像は出てこなかった!ちゃんと先生のお顔が出ています!)
                         

                        季刊エスのインタビューを久米田先生が受けるのは、
                        絶望が終わった直後ぶりですからそんな昔でもありませんね。
                        案の定、先生もそれにつっこんでました。
                        「もうちょっと進んでから来て下さい」

                        今回のテーマ「時間」について、ちょろちょろとインタビューが進みますが……。
                        やはり見どころは、久米田先生の絵でしょう。
                        第一巻にカラーで収録された、1話の扉絵とその線画が載ってます。
                        この絵だけで紙のコミックス買って良かったと思いましたもん。

                        初期キャラクターデザインとか、1話のネームなんかも載ってます。
                        1話の時はミチルちゃん可愛い!と思ってましたけど、今の私の1番は歩ちゃん。
                        そういえば毛布キャラが小森ちゃんとかぶってる?
                        でも絶望の時の私の1番はまといちゃんなので、久米田先生のレパートリーは凄い。
                        9話が収録される2巻が早く出て欲しいです。

                        前回募集した絶望少女人気投票結果も出てました。
                        結局私は投票しなかった……
                        もうちょっと後だとのんびりして面倒臭がってたらこうだよ……
                        1位が小森ちゃん。2位がカフカちゃん。この二人の圧勝って感じ。
                        小森ちゃんはビジュアル的にも性格的にもかわいいからなあ。
                        私は、話を摩訶不思議化させる役割も兼ねてまといちゃんが好きなのです。
                        和服とヘルメットショートカットも含めて。
                        アサ姉ボイスと話し方も好き!
                        カメラ回ってないところで霧ちゃんと嫁戦争をしてるとこも好き!

                        うん、今ちょっと絶望を思い返して、絶望先生凄い面白い作品だったなあ、と、
                        ちょっと泣きそう。
                        改蔵だって凄い良い作品だった。
                        羽美ちゃんのキレ方は、他の作家が真似できない、これぞ改蔵って感じで、
                        マイナーであることの卑屈さを、メディアに出てこないながら自己主張してた。

                        今回の作品のテーマは「時間」と「上へのねたみ」の二重構造らしいです。
                        ええっ、なんか改蔵や絶望より卑屈さがあると思ってたらそれがテーマだったのか。
                        後ろ向きなテーマですが、
                        これからキャラをどう動かしていくのか、
                        これをどうやって爽やかエンドにするのか、
                        すごく楽しみなところであります。

                        他にも、叛逆の物語特集で心房監督インタビューと、映画のほむら変身シーンの絵コンテが載ってたりします。
                        それ以外は、まあいつもの季刊エスでした。
                         
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