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    • 2023.03.03 Friday
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    横溝正史 「獄門島」

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      超有名な作品。
      でも金田一シリーズを実際に読んだことのある人は意外と少ないかも。
      私は「犬神家の一族」を映画で観たことはあったけど。

      これは「トリックが凄い!」という評判を聞いて読んでみようかなと買いました。
      実際読むと、確かに面白いトリックだけど、それより映像的な美しさがいい。
      雪月花の3人が殺される様子は、まるで芝居のよう。

      時代もいいなあ。
      戦争が終わったばかりで人々がみんな貧しく、苦しさを抱えていた時代。
      京極夏彦の『魍魎の匣』なんかも同じ時代ですね。
      これぞ昭和、っていう雰囲気です。
      呪いとか、祟とか、そういうものに怯えていた古い時代ならではの物語的な良さ。

      トリックや、映像美、文章美もよいのですが、
      金田一耕助シリーズといえばやはり動機が凄いと思います。
      この犯人が凶行に及んだ動機を読んでうわぁぁぁぁ!ってなりました。
      最近の推理小説は動機に関してあまり突っ込まないことが多いのですが
      (ミステリ小説がエンタメ的なものに推移していることもあり)
      これは動機を聞いて、なんか納得してしまいます。
      ありがちな殺人の動機でなく、物語としての殺人の動機なので、そこが意外で面白い。

      犬神家の一族も映画で観たけど、本も読んでみようかな。
       

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